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2009-05-16

助産院でのホメオパシーは問題ないのだろうか

阪大の菊池誠教授のサイトkikulog(るんさん、情報提供、有難うございます)
ホメオパシーについての記事、コメントでの討論がありますので、紹介させてもらいます
ホメオパシー (2006年11月22日)
報道ステーションでホメオパシー(2009年1月23日)
ホメオパシーはインフルエンザに効きません(追記あり5/6) (2009年4月29日)
さらにインフルエンザとホメオパシー(2009年5月10日)
コメント欄も是非…とオススメしたいですが、結構な時間を要しますので、お時間のある方には是非とオススメします。
コメント欄まではそうだとしても、記事本文は是非。
ホメオパシーをこれから始めようとしている方、助産院で薦められた方には、こちらの情報もご覧頂いた上で、今後の子供の病気や治療に対して、じっくりと考えてもらえたらとおもいます。

こういう内容を見るたびに、どうして助産院ではホメオパシーを薦めるのか、助産師会が講演会を主催までするのかが疑問として膨れていくばかりです。
いざとなったら病院に搬送するから大丈夫というのは、病院を信頼しているからではないのでしょうか。
『病院へ行くということは、私たち女性が持っている自然な力を否定するようなことだ』と仰っているような気がしてなりません。
その疑問から、“いざとなったら病院へ搬送”という意識が実際には無いのではないかとおもえてならないのです。
勿論、正しくあろうとしている助産院もあります。
ホメオパシーを一切取り入れず、院内助産院までとはいかなくとも、病院への搬送の必要を常に感じるようにしている助産師、助産院もあります。
ここで問題にしているのは、上記のような、最低限ともいうべき意識が薄らぎ、「ここでなんとかする」という助産師や助産院です。
ちなみに、「ここでなんとかする」で琴子は亡くなりました。
「ここでなんとかする」までいかなくても、「なるべく病院には行かせない」という意識では、母子が重症化することもあるようで、実際に後遺症で悩まれる方もご連絡くださっていますし、お子さんを亡くされている方もいます。

私の場合、ホメオパシーはお呪いとして、自分自身の身体で取り入れる分には個人の自由になるかとおもいます。
しかし、今回のようなインフルエンザという、感染率の高い症状など、社会的な問題を抱えることでは、大人でも取り入れるべきとはおもえません。
感染する可能性のある期間は家にこもり、家族の誰とも会わないという、感染を完全にブロックできるのなら構わないかもしれませんが…
以前にも書きましたが、子供に用いるのはやめて欲しいです。
おやつとして与えるのならまだ受け入れますが、『これで治す』という気持ちは危険だとおもいます。
でも、この危険とおもえる行為につながることを、助産院や助産師会で薦めているとみるのは間違っていることでしょうか。
助産師会でホメオパシーを薦める講演会をするということ、助産院でこれから分娩しようとしている方にホメオパシーを薦めるということは、いずれは子供の病気や怪我などに、ホメオパシーを用いるように繋がると危惧するのは誤りでしょうか。

ホメオパシーに辿り着くのに、それぞれの事情や過程があったとおもいます。
それぞれの想いも大事なことですが、「何よりも子供」であるべきではないかとおもっております。

テーマ : 新型インフルエンザパンデミック特集
ジャンル : ニュース

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No title

菊池先生のブログは本文だけでも大変に勉強になりますが、コメント欄にはいわゆる科学者ではないけれど消費者問題に詳しい方の書き込みもありますので、そちらも勉強になると思います。

>今回のようなインフルエンザという、感染率の高い症状など、社会的な問題を抱えることでは、大人でも取り入れるべきとはおもえません。

仰る通りだと思います。消費者問題の観点から言いますと、現在の日本では消費者の自立が叫ばれています。これには当然消費者の権利を守ること、それと同時に消費者の責任についても考えなければならないということです。例えば国際消費者機構が掲げる消費者の責任の一つとして、『社会的関心』が掲げられています。これは自らの行動が他者、とりわけ弱者に及ぼす影響を自覚する責任という意味です。特に『情報』に対しては情報弱者といわれる方々がいることを考え、無責任な情報を流さないという意味でも使われます。私達個人は個人としての自由もありますが、同時に社会の一員であるという強い責任があるということを、忘れてはなりません。そういう意味で、安易に耳に心地いい話に飛びつくのは、危険であるといわざるをえません。

No title

ホメオパシーのサイトに行ってみましたが、凄い内容で絶句でした。マルチ商法で有名なミ○プルーンや、ミネラルなんたらなど、アトピーやガンなどの難治性疾患の患者を狙った商法が昔から蔓延していますが、HPの体験談などを読むと、それらとほぼ同じレベルの非科学的内容で本当に驚きました。離脱作用で一次症状が悪化うんぬん・・・のくだりなどはどこぞの健康食品や脱ステロイドを薦める協会と全く同じ論法です。喘息やアトピー性皮膚炎で、医療を施さなくても時間経過と共に軽快していく人は、ある意味軽症、あるいは一過性のものだったと言う事が出来ます。私の長男の様に、アナフィラキシーショックを起こすレベルの重症患者が医療を否定してホメオパシーのレメディーでショックを起こさないようになるとは考えられません。
HPにはホメオパスと名乗る人たちが大勢名を連ねていますが、この人たちの実態が知れませんし、こういうもしかすると科学的リテラシーも医学的知識もない可能性が高い人たちを信じる人がいるということ自体が私には理解できません。
科学教育のレベル低下が叫ばれて久しいですが、早急に科学リテラシー教育、それらの基礎である理科教育を強化していかなければ、日本人の科学的判断能力は低下の一途をたどるという気がしてなりません。

るんさんへ

こんにちは。
今回は情報提供をくださり、有難うございました。

>私達個人は個人としての自由もありますが、同時に社会の一員であるという強い責任があるということを、忘れてはなりません。そういう意味で、安易に耳に心地いい話に飛びつくのは、危険であるといわざるをえません。
---その通りですね。
『個人の自由』が多くにあり、社会の一員という意識は多くの場面で薄らいでいると感じています。
自分にもそういうところがないかを見直すことも、今回の新型インフルエンザ等で機会を得ているような気がします。

エドガーさんへ

こんにちは。
こちらにもお越しくださり、有難うございます。

>離脱作用で一次症状が悪化うんぬん・・・のくだりなどはどこぞの健康食品や脱ステロイドを薦める協会と全く同じ論法です。
---表現も色々なようですが、いわゆる“好転反応”というのですね。

>HPにはホメオパスと名乗る人たちが大勢名を連ねていますが、この人たちの実態が知れませんし、こういうもしかすると科学的リテラシーも医学的知識もない可能性が高い人たちを信じる人がいるということ自体が私には理解できません。
---信じてしまう方の気持ちをまるごと理解するということは私にも出来ませんが、近いところにいた者として感じるとすれば、“選民意識”のような、そういうものがあるかとも…(これは以前にも、エドガーさんとるんさんがお話されていましたね)。
あくまでも、私が近いところにいる方から感じるものですが…

『宗教・信仰』の会話の中で、妙に偏った思想の話はすぐに『破壊的カルト』というような扱いになるけど、『医療・健康』の話だとそうはなりませんね。
私としては、助産院で熱心にされていることを人から聞くと、前者に似たものを感じてしまいます。

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「管理人のみ閲覧できます」でお寄せくださった○さん!

ありがとうございます。
返事の出し様が無かったので、このような形で失礼します。

内容に驚いて…
相変わらず酷いなぁっておもいました。
こういう内容をしっかりと伝えてもいきたいですね。
溜息しか出ないというかなんというか…
安全を無視した助産院(助産師)だとしかおもえません。

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No title

以前、匿名希望で「天漢日乗」さんのブログから情報提供をさせて頂いたものです。
久しぶりに訪問し、記事を読ませていただきました。

この手の事に関しては、いつも胡散臭く思っているのですが
このホメオパシーについても同様に感じてしまいます。

この協会の会長が、自ら自分で広め、ホメオパシージャパンなる会社まで立ち上げていますね。
そしてレメディというのが高価であれば、金儲けのための胡散臭い事業と思われても仕方ないように思います。

いろいろと書かれてある講演参加者からのカキコミを見ても、
批判的記事がないことに違和感を覚えます。

経歴の権威付け、一方向性の礼賛記事、・・・
どこぞの独裁国家や宗教団体と似たような臭いがします。

匿名希望さんへ

こんにちは。

> 経歴の権威付け、一方向性の礼賛記事、・・・
> どこぞの独裁国家や宗教団体と似たような臭いがします。
---
私もその臭いを感じています。
ガンジーが貧しい人に薦めた頃には、一体どのくらいの金額だったのか…
そして、あの頃には不衛生極まりなかったとおもうですが、それでもガンジーは効果を感じていたのだとおもうのに、今は自分の手の平にさえ乗せてはならない、触れてはならないとしているようです。
そんな大変な管理をしなければ効果が薄れるというのも違和感を覚えます。
このようなものは、もっと簡単で、お手軽なものであるべきではないかとおもいます。
そして、お呪い程度ということであるべきだとおもいます。
プロフィール

琴子の母

Author:琴子の母
助産院や自宅出産についての情報があまりにも偏っています。
助産師会の方から『産む側も勉強を』と言われました。
偏ったままの情報での勉強は、あらたな誤解を生み、悲しいお産を増やす可能性が高いとおもっています。
助産院や自宅出産が抱える問題、リスクを知って貰い、その上で分娩方法や場所の選択をしていくことを願っています。

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