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2005-09-09

助産師全員が正しいわけなんてない。

東京都内で開業助産所を持ち、自然なお産を薦める書物も刊行している有名な助産師がいる。
Kという人なのだが、自宅出産も請け負うし、なんだかちょっと有名な助産師なのだが、この方には“無責任な行動”を慎んで欲しい。

琴子を通じて出会った友人が岡山にいる。
確か2004年になったばかりのある日、その友人からFaxが届いた。
それは岡山の地元の新聞社で隔週だかで掲載されるという、Kの連載の記事だった。

記事内容は当然、“自然なお産て素晴らしい!”というようなもので、琴子を妊娠中の頃の私が読んでいたら、きっと目を輝かせて「ほらね、やっぱり助産院ていいよね」なんて言ってしまっていただろう、そんな内容を目にして、私は怒りを抑えきれなかった。
まず新聞社へメールで、
『即刻考えをあらためてください!』
というような内容を送った。
勿論、新聞なんだから、一度刷って配布してしまったものを回収することも無理なのはわかっている。
『360度見渡した情報を掲載してください』
とお願いしたのだ。
助産院でのお産を褒め称えるだけではなく、悲しいお産もあるのだと、また、病院で産むのとは別のリスクが発生するし、そもそもがまず、まるで帝王切開がいけないというような心象を与えることは間違っている、帝王切開も立派なお産だということも伝えられる内容にするべきなのだ。

Kに対しては、日本助産師会を通じて私の意見を伝えてもらおうとおもった。
まず、Kに言いたいのは
「自分が岡山で開業しているのなら責任もとれるだろうからまだマシだが、自分は都内で開業していて、都内の産婦のお産しか扱えないというのに、どうしてわざわざ岡山の人にメッセージを送る必要があるのか。
全国扱いの書籍ならまだ許せるが、新聞というのは地域に密着したもので、Kが記事を掲載して呼びかけることなんてしてはいけないことなのだ。
岡山県内で助産所を開業している助産師に任せるべきなのだ。

記事を読んだ人の中には、きっとKにお産を頼みたいとおもった人も大勢居るだろう。
だけどお里が都内ならまだ実現も可能かもしれないが、多分読んだ人の殆どが地元人だろうし、Kが扱える産婦さんは岡山にはいないと言っても過言ではないだろう。
Kに憧れた人が助産院でのお産を夢見、岡山県内で助産所を探したらHのような助産所しかなくて…十分想像出来る。

「自分の管轄のエリアの方達にメッセージを送るならわかるけど、どんなに頼まれても、自分が扱えない地域の人にメッセージを送るのはおかしい」
と助産師会に言ったら、回答はとてもシンプルで、
「Kさんは素晴らしい助産師ですから…」
はー、参った。
凄いなぁ、無責任てこういうことを言うんだよなぁ。

今これを読んでくださっている方の中に、助産院で産むことを選択している方はいませんか?助産院の全てを否定はしていませんが、あなたが産もうとおもったのは、もしかしたら無責任な情報からではないですか?
助産院だから素晴らしい、なんてことはないですからね。
得た情報の発信地は何処ですか?
他県の助産師の話に夢を馳せてしまっていませんか?
産む場所は一つです。
夢を描いた助産所と、実際に産む助産所が違うのならば、かなり覚悟をして挑んでください。
************************************

今日の夜は友人のクロちゃんの家に出掛けた。
クロちゃんも、私が琴子の逆子で悩んでいる頃から死後のことまでよく知っているので、私達夫婦の起訴の報告と共に、あの頃を振り返って話をした。
クロちゃん夫妻に感謝、今日はクロちゃん夫妻の気持ちに救われました。



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う~ん・・・

「素晴らしい助産師・・・」ね。

私も助産所とか自宅での出産こそが「いかにも自然で、母子・家族本位のすばらしい方法」と思ってたよ。

そう思える内容の情報自体が多かったのか、

それとも自身が近い将来のばら色生活に浮かれていて、

リスクに関する部分が見えてなかっただけなんだろうか・・・?

情報を発する側にももっと考えてもらいたいし、

受ける側も、もっと視野を広く持って勉強しないといけないんだろうな。

過去の自分に少し反省。

はじめまして

以前のHPもちょっとだけ読んだ事があるものです。たしか「くもと・・・」からリンクしてたのかな?



私は一人目は緊急帝王切開、2人目以降は都立病院でのVBACで生みました。

その関係で、自然分娩志向の医師やバースコディネーター?と言われる人たちの本を読み、可能な限り調べたりしたものです。完全ではないけれど緊急時の体制を整えて信頼できるスタッフと施設下でのVBACでしたが、今こうしていられるのは極論すれば「運が良かった」と言うことだと今は考えています。

お産にはリスクが付き物です。それを決して忘れてはいけない。確かに管理されすぎた病院での出産には問題もあるが、それは医師や助産師や病院のシステム上の問題や出産の捉え方や患者と医療側との関わり方を変えていくことで解決可能な問題だと私は思います。



ですから、欧州でよく行われる自宅出産を日本に持ち込むと言う意味は理解できますが、助産院と言う存在が非常に危うい存在であることを忘れてはいけないと私は思います。完全にリスクがない妊婦なんてそうそういるものではないと思うし、何か異常があったら病院へ搬送と言っても、その救急体制が貧困なこの日本にあって助産院で子どもを生む気のは非常に危険な行為だと私は思います。せいぜい今日本で産科医不足解消の緊急避難的システムとして勧められようとしている「病院内助産院」くらいでないと出産することはかなり無謀なのではないかと個人的には思います。



最近は管理出産の行き過ぎのゆり戻しとしてのお産自然回帰が進んで、それが無批判なメディアに一面的な取り上げ方をされて、リスクや判断基準が理解されないままに自然志向に染まっていく人たちが増殖する・・・どうして日本という国はこうも単純に極論に染まるのか?非常に疑問を感じています。

めぐみさんへ

現在は助産所を褒め称える情報の方が多いよね。

私のことを新聞社の方達もどこまで記事にして扱ってくれるのかわからないけど、私としては、助産所や自宅分娩などの、医療介入のい難い場所で出産することを扱う場合には、必ずと言ってもいいくらいに私のような話も掲載して欲しい。

私の場合は逆子というリスクのあるお産だったけど、全く事前にリスクのないお産でも、医療介入が必要だったと言えることもあるだろうし、とにかくこの辺はまたブログで言っていきたいとおもっているんだけど、情報は常に正しく、360度見回してからって願っているよ。



助産師会の人は「産婦側も勉強を」なんてことを言ったんだけどね、それは私は間違っているとおもうよ。

だって、プロがきちんとしたことを言えばいいわけじゃない、それがプロなんだもん。

でもま、プロがプロらしくないってことも私が経験してしまったわけだし、やっぱり自分達がお勉強をしなくちゃいけないんだわね。

今は病院も“助産院らしい”お産を取り入れていたりするから、選択肢は増えているよね。

エドガーさんへ

エドガーさん、はじめまして。

>以前のHPもちょっとだけ読んだ事があるものです。たしか「くもと・・・」からリンクしてたのかな?



はい、そうです。

前にもお越しくださっていたんですね、ありがとうございます。



エドガーさんのご意見、全く同意です。

私は悲しくも、自然志向を強めてしまい、尚且つ、産婆に「逆子の方が簡単だ」なんて言われてしまい、初産だったので想像も出来なかったし…後悔と反省ばかりで、自分の娘に申し訳ない気持ちです。



本当に緊急時にはどんな対応がされているというのか、疑問ばかりです。

嘱託医も産婦人科でなくても構わないというのが事実だというし、恐ろしいの一言に尽きるのが事実です。

また是非お話を伺わせてください。

プロフィール

琴子の母

Author:琴子の母
助産院や自宅出産についての情報があまりにも偏っています。
助産師会の方から『産む側も勉強を』と言われました。
偏ったままの情報での勉強は、あらたな誤解を生み、悲しいお産を増やす可能性が高いとおもっています。
助産院や自宅出産が抱える問題、リスクを知って貰い、その上で分娩方法や場所の選択をしていくことを願っています。

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