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2006-03-02

腕の中の…

私の生まれ育った町には、いつもぬいぐるみを抱いているおばあさんがいる。
私の親よりも一つ上の世代で、まだまだ元気に町を歩いて過ごしているのだけど、いつもぬいぐるみを抱いている。
もうぬいぐるみはボロボロ。
それでも大事に抱いていて、おばあさんとぬいぐるみの関係は、完全に一体化したようにも見える。

おばあさんの息子さんは、40歳で他界した。
それ以来、ぬいぐるみをずっと抱いている。
おばあさんの腕の中にいるぬいぐるみは、40歳でこの世を去った、息子さんなのだ。
町の人たちは皆、おばあさんが抱いているぬいぐるみが誰なのか、誰の代わりなのかを知っている。
いつも誰かと立ち話をしている。

琴子が死んでしまい、メモリアルベアの存在を知った。
天使ママさんたちの中には、亡くなってしまった天使ちゃんと同じ身長と体重のぬいぐるみを持ち、大事にしている方がいらっしゃる。
手作りで洋服を作ってあげたり、どこへ行くにも一緒で、記念写真を撮っていたり。
琴子は嘘の身長と体重しか記録にないから、私には作りたくても作ることが出来なかった。
いつもはぬいぐるみなんてガラじゃないんだけど、琴子の代わりに欲しかった。
その気持ちが通じてか、天使ママさんたちからぬいぐるみが届くようになり、今では何体ものぬいぐるみが私を見守ってくれている。


よく、あの郷里にいるおばあさんを思い出す。
思い出しては、涙が滲む。
悲しいという気持ちより、優しい気持ちに包まれるような、そういうときもある。
そういうとき、琴子の存在を感じている。

今度帰省したら、あのおばあさんに会えるかな。
今度は、勇気を出して、話し掛けてみようかな。



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Re:腕の中の…(03/02)

琴ママさんの日記を読んでると

悲しみはけっして色あせないものなのだと気付かされます。

琴ママさんの心の傷を癒す出会いが

今後もたくさん待っていますように。

うるっときました

元気な子供が抱ける幸せを、いつも痛いほどに感じさせてくれて、ありがとね。



おばあさん、話しかけてもらったら、きっと喜ぶと思うな。



Re:腕の中の…(03/02)

お久しぶりです。

メモルのだんなにはお兄さんがいますが、ほんとはもう1人お兄さんがいます。死産だったそうです。死産というのか…、生まれてから産声をあげることはなく、「肺か心臓が悪かったのだろう」と死産の扱いになったみたいです。今ほどの医療もない頃ですし、原因も分からぬまま。

義父母は毎月、月命日前後にお墓参りに行っています。亡くなってからもう30年以上経ってるけど、亡くしてから2人の子どもに恵まれ元気に育ってるけど、やっぱり忘れることはないんですよね。
プロフィール

琴子の母

Author:琴子の母
助産院や自宅出産についての情報があまりにも偏っています。
助産師会の方から『産む側も勉強を』と言われました。
偏ったままの情報での勉強は、あらたな誤解を生み、悲しいお産を増やす可能性が高いとおもっています。
助産院や自宅出産が抱える問題、リスクを知って貰い、その上で分娩方法や場所の選択をしていくことを願っています。

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