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2006-11-16

福祉ネットワーク『誕生死』

番組内で紹介されていた『誕生死』。
琴子を失ってからすぐにこの本に出会い、すぐに購入した。
ネットで購入したので、宅配業者が届けてくれて、その直後に読み始め、一気に読み終えた。
一人じゃないっておもえたのも、この本が自分の感じている悲しい、苦しい気持ちを代弁してくれていたから。
それも、実際に子供を亡くした親のそのままの言葉だったから、凄く泣けたけど、凄く凄く励まされた。
ただ、この本を読んだからって、すぐに立ち直れるわけではない。
それでも、この本が出版されていたことに感謝したし、私も愛読者カードに気持ちを綴って、投函した記憶がある。

番組を見るまでは、なんとなーく不安だった。
最近、誕生死を経験したこともないのに、『誕生死を乗り越えて前向きに生きよう!』なんていうような講演会を開いちゃっている人とかを知ったりしていたので、この番組が放映されると知ってからは、
「営利目的のものだったら嫌だなぁ」
と、警戒する気持ちもあった。
でもそうでもなかったので、ホッとした。

私は誕生死を迎えた人に対し、『前向きに生きろ』なんて言えない。
今の私が前向きかさえもわからないし、かなり後ろ向きな私だっている。
一生、家から一歩も外に出られなくなったとしても、それは仕方の無いことだとおもう。
今日の番組で紹介されていた二組の家庭は、誕生死のお子さんの後、新しい命を迎えている。
でも、胎盤剥離でお子さんと子宮を失った方もいる。
胎盤剥離だけでなく、向井亜紀さんのように、子宮とお子さんを失くしてしまう方もいる。
不妊治療で授かった命が、お腹の中で亡くなってしまい、その後も治療に励まれている方もいる。
妊娠するのが怖くなったと、子供を授からないようにしているご夫婦もいる。
子供を亡くした苦しみを一番身近に理解し、感じあえるからこそ、離婚してしまったご夫婦もいる。
そして、離婚してしまったけど、死んでしまったあの子の妹弟は元夫との間にしか生まれないのだと苦しんでいる方もいる。
誕生死で子供を失った後の妊娠、出産で、再びお子さんを亡くされる方もいる。
生まれたときから体の都合でお子さんを授かれない方もいる。
誕生死とはいえ、私の場合はお産の最中には子供が生きていたので、出産するときには不安や悲しみはないままに挑んでいた。
でも、今日紹介されていた方たちのように、お腹の中で亡くなってしまった子供を産むというお産は、ごめんなさい、こんな表現をしてしまうことを正しいのかはわからないけど、本当に地獄のようなお産なのではないでしょうか…だから、私は自分のお産を語るとき、自分とは違う誕生死を迎えられた方への気持ちを忘れないようにしている。
それがときには浅はかな気遣いとなってしまうこともあるのかもしれないけど、私の経験上、下手糞でも表現には気をつけている。
だからこそ、『誕生死を無駄にせず、前向きに生きていきましょう!』なんて言えない。
そう想える日がくることを祈る心もあるけど、それは本来、宗教家がなすべきことではないかとさえおもっている。
私が自分の話の中で前向きになれているようなことを話すことがあるとしても、その裏では後ろ向きでいまだに凹んだりしていることもある。

誕生死の存在が認められればそれはそれで嬉しい気持ちもあるけど、営利目的だけで扱う人の出現もおまけのようについてきてしまうようで、悔しい気持ちもある。
これはどこでもあることなのかもしれないけど、今日のように、実際に体験した方のお話をこれからも続けて欲しい。

多くの天使ちゃんたちは戸籍に載せられないけど、立派な命です。
私たちと同じ、人間です。



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Re:福祉ネットワーク『誕生死』(11/16)

いつもながら優しい文章で、心が暖かくなります。

私も死産後は周囲から「大したことではない」といったことを言われ続け、自分でも「そうか、大したことじゃなかったんだ」と信じかけている自分がいました。

でもそうじゃないと教えてくれたのは、琴子の母さんのように大きな悲しみを知る人達でした。奇妙なことに、そういった人は決して「あなたはマシ」「世の中にはもっと不幸な人がいる」とは、言いませんでした。ただ悲しみに浸かってしまうことも肯定的にとらえてくれ、話を聞いてくれました。だからこそ、私たち夫婦はいまこうして、笑うことを取り戻せたのだと、そう信じています。だから琴子の母さんにはお礼を言っても言い尽くせません(^^;)



前にも何度も書きましたが、うちの旦那は相変わらず「人間なんて、経験しなければわからない」などと言ってます。でも私はもう少し人の持つ思いやりというか、想像力を信じたい。確かに経験のないことを理解するのは難しい。何かあった時、自分がその人に向かって「分かるよ、その気持ち」なんて、口が裂けても言えない。それがよく分かりました。でも理解できなくとも、理解しようとする心が大切だと感じます。

「私ならそれくらいの言葉、我慢できる」ではなく

「あなたなら、この言葉で傷つかないか」という気持ちを持っていたいです。

全然実践できていない私ですが。。。

Re:福祉ネットワーク『誕生死』(11/16)

またまたお邪魔します。この本は前に読みました。子供を亡くして外に出る気になったときに、図書館に足を運んで、たくさんの本を読みました。家族4人の生活がお腹に子供ができて5人になる予定だっただけ。だから普通の4人の生活にもどったのになぜこんなに苦しいのだろう!私はおかしくなったのか!と自分の心と闘いました。でもこの本を読んで、みんな同じ気持ちって思えて、ずいぶんと心が軽くなったことを思い出しました。みんな人を思いやる気持ちがあって本当にほっとしますよね。心が響き合える人たちに出会えて幸せです。これもみんな天国の天使ちゃんたちが出会わせてくれているんですよね。それではまた。

おはようございます。

琴母さんの気持ち、私はあの時、本当に嬉しかったです。

突然死だったので、私が殺してしまったという気持ちがずっとあります。

今は現実逃避して、亡くなったあの日を考えないようにしていますが、夜寝る時は、やっぱり泣きます。

現実逃避していますが、ちょっとでも産まれて生きてくれて、妊娠中も幸せだったから、たくさんのありがとうを言っています。

あの子を妊娠して、この世に産み出せて本当に幸せだった。

はじめまして。

いつも足を運ばせてもらっています。

私は死産・流産を経験した天使ママです。

3年経ちますが、まだ気持ちはいったりきたりです。



>最近、誕生死を経験したこともないのに、『誕生死を乗り越えて前向きに生きよう!』なんていうような講演会を開いちゃっている人とかを知ったりしていたので



こんな方がいるんですか?

差し支えなかったら、どんな方か知りたいのですが・・・

お鍋のメール

はじめまして。

突然のメールで不快な思いをされたらごめんなさい。

北九州で助産師をしているものです。ずっと琴子ママさんのホームページを読ませてもらってました。そしてお鍋のメーリングリストに入ってます。昨日のお鍋のメール読みました。

○○先生の琴子ママさんへのメールをみて違和感を感じていました。違うんじゃないかと。

お子さんを亡くされた方には酷ではないかと思ってました。そして琴子ママさんが○○先生のメールをみてどう思われているのか気になっていました。

琴子ママさんがきちんと○○先生に返事をされていてその内容もうなずけるものでした。

私は裁判された事に助産師として感謝してます。

開業助産院を見守る(監査する)必要性(間違いがあれば改善していく)を感じていましたから。

その大きなきっかけをつくってもらったと思ってます。勇気のいる事だったと思います。感謝します。学びをありがとうございました。

そしてこれからも応援しています。

(これをお鍋で言えないことをお許しください。)

Re[1]:福祉ネットワーク『誕生死』(11/16)

るんさん

私もるんさんから、そして多くの天使ママさんから、たくさんのことを学びました。

同じような経験でも、時間の流れや気持ちの流れは様々ですよね。

それでも、誰一人として、

「あなたはマシ」「世の中にはもっと不幸な人がいる」

とは言いませんでした。

本当にそうですね。

辛いことの方が多いかもしれないけど、あのときに教わったことはいつまでも自分の中で大事にして生きて生きたいなぁっておもいます。



これからも宜しくお願いしますね!

Re[1]:福祉ネットワーク『誕生死』(11/16)

ナッツさん

>心が響き合える人たちに出会えて幸せです。これもみんな天国の天使ちゃんたちが出会わせてくれているんですよね。それではまた。

本当に、悲しくて切ない出会いでしたけど、この出会いには感謝ばかりです。

ナッツさんとの出会いも、琴子がくれたものだと、感謝しています。



私もこの本を読んで、すぐ近くに仲間がいるような気がして、とても救われました。

そして、何遍も読むことは出来ません。

そこにあるだけで、この表紙の優しい色を見るだけで、気持ちはやすまるのですが、中はなかなか見ることが出来ません。

辛い気持ちが生々しく甦るからなのでしょうか。



これからも宜しくお願いしますね!

Re:おはようございます。(11/16)

みうママさん

私も今でも自分を責めています。

裁判でH助産師の過失が認められた今でも、そういう人と出会ってしまったことも、私が何か悪いことをしたからかとか、間接的でも直接的でもなんでも、とにかく自分を責めてしまいます。

でもこれは誰からなんと言われようと、私が背負ってしまった十字架なんだから、琴子への気持ちのひとつとおもい、無理に拭う気持ちはありません。

だから、みうママさんが抱える気持ちは、殺してしまったなんて全くおもわないけど、そう自分を責めてしまうみうママを、私は母親としての正しい姿勢なんだとおもっています。



また色々とお話しましょうね。

これからも宜しくお願いしますね。

Re:はじめまして。(11/16)

ゆりさん

>いつも足を運ばせてもらっています。

ありがとうございます。



>私は死産・流産を経験した天使ママです。

>3年経ちますが、まだ気持ちはいったりきたりです。



琴子と同じ頃でしょうか。

天国でも同級生なのかなぁ。



>こんな方がいるんですか?

>差し支えなかったら、どんな方か知りたいのですが・・・

お伝えしたいけど、この場ではちょっと難しいです。

でも、実在はしています。

こういう方に感謝出来る方もいらっしゃるんだろうけど、私は警戒します。

自分に経験があって、実際に乗り越えた方ならまだ言葉に重みを感じることが出来るのだろうけど、経験がない方だからこそ、言ってしまうっていうのもありますからね…

経験が無いからいかんとかどうだとかと線引きするつもりはないけど、この方たちはお金を得ようとしていたので、腹立たしかったです。



また是非、ご意見をお聞かせくださいね!

Re:お鍋のメール(11/16)

happyさん

>はじめまして。

>突然のメールで不快な思いをされたらごめんなさい。

不快ではありませんでした。

むしろ、きっとここに書き込まれるのに、かなりの勇気を遣ってくださったのではないでしょうか、有難うございます。



>○○先生の琴子ママさんへのメールをみて違和感を感じていました。違うんじゃないかと。

>お子さんを亡くされた方には酷ではないかと思ってました。そして琴子ママさんが○○先生のメールをみてどう思われているのか気になっていました。

>琴子ママさんがきちんと○○先生に返事をされていてその内容もうなずけるものでした。

---○○先生がその後に私宛に投稿された内容を読み、余計に残念でした。

医療従事者との隔たりを強調されての〆でしたので、

全てが徒労に終わってしまったような気がしていました。

でも、happyさんからのこの書き込みを後に読み、嬉しかったです。

徒労には終わらずにいたのかもしれないと。

私は自分の意見を絶対に正しい受け止め方や表現とははおもわないけど、子供を亡くした親の気持ちのひとつとして、しっかりと受け止めて欲しかったです。



私が裁判を起こしたことを、助産師さんからそう仰ってもらえることは、本当に嬉しいです。

素晴らしいお産が助産院でもあることは、私も認めています。

でも、素晴らしくない、酷いお産があるってことも、同時に皆に知ってもらいたいです。

その事実を知った上での選択をするべきだからだとおもっているからです。



これからも宜しくお願いします。

ありがとうございました。

プロフィール

琴子の母

Author:琴子の母
助産院や自宅出産についての情報があまりにも偏っています。
助産師会の方から『産む側も勉強を』と言われました。
偏ったままの情報での勉強は、あらたな誤解を生み、悲しいお産を増やす可能性が高いとおもっています。
助産院や自宅出産が抱える問題、リスクを知って貰い、その上で分娩方法や場所の選択をしていくことを願っています。

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