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2007-03-26

お彼岸

もう数日前になってしまうのだけど、琴子の眠る墓前へ…
冬の間にはなかなか行けないので、毎年、春が待ち遠しくなる。
琴子に会えるっていうのはなかなか実感し難いことなのだけど、「来ることが出来た」という自分の中での達成感・満足感があるのか、ホッとする。
お墓もしばらく行けずにいれば、冬でも草はいくらか茂り、それなりに時間をかけて、やりがいのある掃除をする。
今年のお彼岸は義両親も一緒に行くことになった。
お墓に植えてある樹木の『サルスベリ』の枝を落とす必要が出たからだ。
正直、琴子のことではあまり良い感情を抱けないままの義両親と同行することには抵抗感があったのだけど、琴子の眠る地を綺麗にするということで、嫌な思い出には慣れない蓋をすることにした。
といっても、車は別だから、まだマシなんだけど…

お墓について、色々と作業をしていたら、ふとしたときに義父が
「生きていたらいくつなんだ?」
と言った。
祖父なんだから、それくらいまだ覚えていろよって言いたい気持ちもあったけど、ま、そりゃ無理だな、義父は『闇に葬る』発言の人だったから。
「生きていたら、4歳になりますね」
そう、生きていたら4歳。
私は『死んだ子供の年を数える』から、今年の8月には琴子は4歳になる。

琴子の年を聞いてきたけど、それ以上に話を続けるつもりもないみたいだし、でもなんとなく切ないから、
「琴子が生きていたら、リンズが生まれていたかはわからないし、そう考えると不思議なんですよね」
と言ってみた。
何も期待していたわけではないし、期待しなかった通りに、そのまま義父は何も言わなかった。
悲しそうでもなんともない、ただ聞いただけという感じだった。
想像したくはないけど、もしもリンズが死んでしまったら、義父は狂ってしまうだろう。
こんな穏やかなお墓参りは出来ないだろう。

琴子のお墓にはチューリップの可愛い花束を供えた。
菊も嫌いじゃないけど、やっぱり可愛らしい花をあげたい。
天国にはもっと可愛い花が咲いているだろうし、どんな花でも喜んでくれるってわかっているけど、選ぶときに、買うときに、私がなんとなく嬉しい。

琴子の墓前に供えたお饅頭とおにぎりをリンズが食べたがって、お参りが終わるまでカラスに狙われないようにと、一生懸命になっていた。
その姿を見て、義両親は「可愛いねー」と嬉しそうだった。
琴子が生きていれば、3歳半にもなる琴子が生きていれば、きっともっと「可愛いね」「面白いね」の声が響いていたのだろう。
そう想像してグスンとしてしまう今を、決して不幸だとはおもわない。
私なりに幸せな日々を頂いていると感謝している。
でも、寂しさや悲しさは抜け切らない。
お彼岸にお墓参りに行き、ご先祖様たちにご挨拶をして、その中で
「琴子がお世話になっています」
とお礼を言う。
いつも家に一緒にいるとおもいながらも、琴子の墓前では
「また来たよ」
と言う。
我が家はずっとこのままなんだろうと感じる。

今度はいつ行けるのだろうか。
初夏の頃かな。



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Re:お彼岸(03/26)

 今日の外来でも、7週の時には元気だったのに、予定日を出しにきたら中で死んでいた赤ちゃんがいました。

 こういうとき、お母さんたちは「私が何々したからいけなかったんですか」「これこれしてたらよかったんでしょうか」と必死で聞いてきます。とても悲しいことだけど、自分を追い詰めてまで理由探しをしないほうがよいと、こんなとき思うのです。「あなたが何か悪いことをしたわけではなくても、どんなに気をつけても、向こうからぶつかってくる交通事故のように、避けられない死が降りかかってくることがある」というのを説得するのに、とても苦労します。悪い結果にだって、すべて原因があるわけではないのですが。



 さびしい思い、悲しい思い、抜けきることはないと思います。私もきょうだいを亡くしていて、25年以上たった今でも思い出せば涙が出ます。でもそれでよいのでは?何かで読みましたが、「人は二度死ぬ。一度は体が死んだとき。そしてその人のことを覚えている人がいなくなったとき、もう一度死ぬ」というような言葉がありました。それでいえば、琴子母さんが覚えている限り、琴子さんに二度目の死は来ないのですから。

Re[1]:お彼岸(03/26)

山口(産婦人科)さん

私は一番最初の妊娠は、8週で流産しました。

このことがあって、リンズを妊娠したときに担当医に初期の流産について不安を伝えたら、やはり山口さんと同じようなことを仰っていました。

当時、私は納得できました。

なかには出来ない方もいるでしょうから、説明する側の苦労は相当だろうとおもいます。



>琴子さんに二度目の死は来ないのですから。

ありがとうございます。

そうですね、私達夫婦は決して忘れないから、琴子に二度目の死は来ませんね、なんだか嬉しいです。
プロフィール

琴子の母

Author:琴子の母
助産院や自宅出産についての情報があまりにも偏っています。
助産師会の方から『産む側も勉強を』と言われました。
偏ったままの情報での勉強は、あらたな誤解を生み、悲しいお産を増やす可能性が高いとおもっています。
助産院や自宅出産が抱える問題、リスクを知って貰い、その上で分娩方法や場所の選択をしていくことを願っています。

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