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2009-01-31

疑問:助産師がすることなのか…

当ブログにも時折コメントくださる助産師のわふさんのブログ『あたたかいリレー』の2009年1月12日の記事
納得のいかないこと2
を拝読しまして…
※わふさんのブログより引用箇所は青文字(改行位置は変えました)

今、助産師の中で話題になっていることに
「会陰切開と縫合」
ができるように権限拡大をというものがあります。
それって、医療行為じゃないの?看護師の内診問題にはあれだけ反対していて、切開と縫合はいいの?

いや、ダメですよね?
ダメなんじゃないんですか???
当ブログでも以前にこの話は出たのですが、ダメなんじゃないんですか?!

という疑問をもってネットをさまよっていたら、どこかのサイトに驚く記事が。
「いつも医師がしているから、それほど難しいことだとは思わない」
とのこと。

実は、私は以前いた病院では医師の立会のもとに切開をしていました。
確かに、できるかもしれません。
でも、ただ、切るだけではないのです。
人のからだにはさみを入れることが、「簡単?」

習わなくても、見ていたら切っていていいんですか?
そもそも、助産師の教育課程に、メスを握るというのはあるんですか?
病院によっては、医師の指示で助産師に切開をさせているんですね…その必要性もわからないのですが…そこにいるのなら、なんで医師が切ってくれないのでしょうか。

料理するような、そんな簡単な感じなのでしょうか。
小さい子に包丁を初めて持たせる、慣れるまで待つ間はハラハラしますが、大人が
「私、包丁持つのは初めてなの」
と言っても、包丁がどうして危ないといわれるものなのかを理解出来ていれば大怪我はないと、誰もがそうおもっているように?

助産師学校でも切開と縫合を授業に取り入れているところもあると知りました。
助産師教育って、土地柄でもあったりするってことでしょうか…
全国共通ってわけではないんですね。
いざというときに備えてっていうのはまだ百歩譲って理解出来ます。
でも、なんだか『助産師の権限拡大のため』というような気がします。
これって、文字通り、助産師の権限拡大のためであって、母子の安全のためではないですね。

「安全で、安楽で、満足な」お産って声高に叫んでいるのに、なぜ、会陰切開?
それは逆行しないのでしょうか?

助産師はどこを目指しているのでしょうか?
納得がいきません。


私も納得いきません。
こういうことを本気で願う、権限を獲得しようとしている助産師は、何を考えているのでしょうか。


※わふさんより、補足を頂いています。
下記を2月5日に追記します。

ご紹介ありがとうございます。
一部、当時の医師の思いとずれる表現を私がしていることに気がつきました。

>実は、私は以前いた病院では医師の立会のもとに切開をしていました
---これは、医師の補助という意味合いではなく、私の経験を増やそうとしてくれた医師の考えです。医師が当然行うべき処置をこちらが代わりにしていたわけではありません。この医師は助産師が高い技術力をもつようにと教育してくださっていたので、そこで切開も経験のうちの一部と考えていたのではないかと予測します。医師の代わりにする、ということではなく、医師が技術を教えるというニュアンスでとっていただければありがたいです。ただ、その是非は問われなければいけないのですが、その医師の真意を確認していないので、これ以上のことを論じることはできません。憶測での話となりますので。また、当時私もまだ新人で、このことがどういうことが意味するのかということまでは考えていませんでした。ただ、現在の私の思いは「助産師はさい帯剪刀以外の器材は持つべきではない」です。この記事内容でお伝えしたいことは「助産師が切開をするというとどういう心境になるか」ということであることをご了承ください。

それから、私の説明不足ですが、切開はメスでは行いません。わかりやすく言えばはさみです。小さなことですが・・・




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失礼します

現在学生というか大学受験生です。19です。

将来助産師になりたいと思っていて,去年こちらのサイトを見つけてから度々拝見させて頂いてます。

わたしはまだ何も勉強していないので分からないのですが,切開するのはどうかと思います。

やはり人の体にメスをいれるということは,どんなに小さなものでもそう簡単にするべきではないと思います。

以前,切開をしたことで産後の痛みより,その痛みのせいで痛くてあるけないという記事をある本で読みました。その方は切開しないで産めるように出来たらいいのにとおっしゃっていました。

個人で開業さろてる助産師さんのなかには,切開しないお産を積極的に取りられてるという方もいらっしゃいます。

それなのに切開を助長するような気がしてなりません。

知識のないつたないわたしの意見ですが。

失礼しました

補足です

ご紹介ありがとうございます。

一部、当時の医師の思いとずれる表現を私がしていることに気がつきました。



>実は、私は以前いた病院では医師の立会のもとに切開をしていました

これは、医師の補助という意味合いではなく、私の経験を増やそうとしてくれた医師の考えです。医師が当然行うべき処置をこちらが代わりにしていたわけではありません。この医師は助産師が高い技術力をもつようにと教育してくださっていたので、そこで切開も経験のうちの一部と考えていたのではないかと予測します。医師の代わりにする、ということではなく、医師が技術を教えるというニュアンスでとっていただければありがたいです。ただ、その是非は問われなければいけないのですが、その医師の真意を確認していないので、これ以上のことを論じることはできません。憶測での話となりますので。また、当時私もまだ新人で、このことがどういうことが意味するのかということまでは考えていませんでした。ただ、現在の私の思いは「助産師はさい帯剪刀以外の器材は持つべきではない」です。この記事内容でお伝えしたいことは「助産師が切開をするというとどういう心境になるか」ということであることをご了承ください。



それから、私の説明不足ですが、切開はメスでは行いません。わかりやすく言えばはさみです。小さなことですが・・・

人の体を傷つけること

会陰であろうとどこであろうと、人間の体を傷つけることは大変なことです。

皮膚の下の、血管や神経の太さや走り具合は透けてみえません。

もしかしたら特別に太い血管があって、切開で大出血になるかも知れない。

そこまでの覚悟があってこそできるのが「切開」という行為です。



なぜ会陰切開をするのでしょうか?

それは、もし切開しないと大きく裂けてしまいそうだから、です。

大きく裂ければ出血も多いし縫うのに時間もかかります。

でもあえて言えば、大きく裂けてもきちんと縫える自信がある場合のみ、切開をするはさみも持てるのです。

「大きく裂けたら縫えない」のなら、会陰切開もすべきでありません。

会陰切開の傷が奥に走って、子宮口の近くまで、深さは骨盤の骨が触るほどに、なってしまうこともあるのです。

そうなんです

suzanさん

>皮膚の下の、血管や神経の太さや走り具合は透けてみえません。

>もしかしたら特別に太い血管があって、切開で大出血になるかも知れない。

>そこまでの覚悟があってこそできるのが「切開」という行為です。



そうなんです。ブログにアップしたときはうまく言葉が出てこなくて何回も書き直したのですが、suzanさんのおっしゃる通りです。

私は医師がそばにいて、いろいろ教えてくれたのですが、それでも怖かったです。理由は私が基礎教育の中で、切開部分の解剖についてしっかり学んでない(いや、授業ではあったかもしれないけれど、医師レベルではないです)ということ、切ったはいいけど、縫えない、ということがあり、途中でやめました。自分のやったことに最後まで責任を負えるのかということですね。



できるから、する、ではだめだと思うのです。する以上、どんな状況であっても最後まで責任をとることができないような知識や技術であれば、手だしはしてはいけないと思います。

続き 

なので、助産師が切開ができるから、簡単だからと言って切開しても、今まで簡単で何もなかったのは単なる運のいい偶然でしかないと思います。それと、ある助産師ができるから(確かに知識もあり、技術もある人はいますから)それを他に拡大するという理由はどこにもありません。



切開や吸引分娩をできる助産師を知っています、とかそういう話ではないと思います。



私には助産師がどこに向かおうとしているのか本当に分からなくなってきています。研修や学会には産科していますが、根本の部分がみえてきません。私の頭が悪いのでしょうか。



でも、答えをみつけるために努力はします。

勉強してくれれば

天漢さまのところから流れてきました。

午後いっぱいかけて読ませていただきました。

さて、一応産婦人科医の私は、きちんと勉強さえしてくれれば助産師のやれること増やしてもいいと思ってます。現行の教育じゃだめですよ、念のため。高校生が大学医学部で6年間知識を詰め込み、医師国家試験合格後数年かけて実地訓練を経て産科医になるように、助産師も必要な手技知識の訓練をすればいいだけのことです。そのなかで「能力なし」となればふるい落とすことも必要でしょう(それは医師も同じ)。わふさんのいう”どんな状況であっても最後まで責任をとることができないような知識や技術”を排除してくれればいいんです。切開せずにこだわってむちゃくちゃな傷だらけになった、とか、子宮の支持組織がビヨーンと伸びきって将来子宮脱確定、とかが減ってくれるといいなあと思ってます。

乱文失礼いたしました。

Re:疑問:助産師がすることなのか…(01/31)

会陰の切開・裂傷の縫合については、経膣手術の経験がある/なし、も重要だと思います。通常、助産師は経膣の手術をすることはないでしょうから、その点が大きなリスクファクターになると思います。

産科医が待機している施設ならそうなったら医師に丸投げできますが、そうなれば産科医のストレスはそれほど軽減されません。むしろ手に負えないような重症例に突然呼ばれるとなれば、かえってストレスになります。結局、産科医の負担軽減にはなりません。

そう考えると、切開・縫合を助産師に認めて産科医の負担を軽減する、というのは、必ずしも正しくないのではないでしょうか。

助産師のすることではないと思います。

きっとこの権限拡大を進めている人たちは、縫合さえできれば医師を呼ばなくて良いのでお産を助産師だけで完結できると思っているのでしょう。



まず「切開・縫合」は小手術なので、やはり医師がするほうが産婦さんのQOLにも、良いと思います。

また「縫合」するのは、単に縫えればよいということではなく、頚管裂傷や膣壁裂傷などの出血点を確認しながら対応しているのですからsuzan先生や一産科医先生の書かれたように、複雑な裂傷にも対応できるだけの知識は私達にはありません。



切開縫合を教えている学校があるのは驚きです。きっと「イギリスなどでは助産師がしている」、だから日本でもできないことはない、ということでしょう。

産科医がいないところで働かざるを得ないのであれば、必要かもしれません。昔、難民キャンプで一緒に働いたシスターが助産師でしたが、縫合までしているのを見ました。でも、わふさんが問いかけているように、私達は何を目指しているのでしょうか。私は、いつも産科の先生がいてくれる中で出産できる日本のシステムが、とても幸せなことだと思っています。

また、臨床で働く助産師の意思を問うこともなく、このようなことが進められていることはどうかと思います。

補足です

先のコメントにあるシスターというのは、イギリスで助産師免許を取得したカナダと、オーストラリアのシスター(オーストラリアで免許取得)です。



なぜイギリスの助産師は切開縫合ができるのか、その歴史的な理由を知りたいところですが、大英帝国圏の過去の植民地でも対応できるということもひとつではないかと思います。イギリスも、70年代からは施設分娩が主流になり誰でも病院での出産も無料で受けられますが、それ以前は日本と同じように自宅分娩がほとんどだったようです。

イギリスのパブは労働者階級層用と中産階級層の出入り口が違うように、今も階層社会だそうですね。

そういう歴史的背景を考えると、労働者階級層の出産は自宅で、助産師のみの介助で完結させるという必要性もあったのではないかと思います。推測ですが・・・。



「切開縫合」を助産師の権限と受け止めるか、産科医へのアクセスが制限された社会での必要性とみるかでも、意味は全く違ってくると思います。

私も納得できません

日本の助産師免許って、医師免許に準ずる扱いを求められるほどの免許なのでしょうか?

そういう訓練をつんでいるのでしょうか・・・・。

と、助産師の権限拡大を訴える声を聞くたびに思います。

ましてや、切開や縫合は「他人様の体に刃を当て、他人様の体に針を指して糸を通す」といういわば「第三者の手で他人様の体に傷を負わせる」行為なのに、そんなに簡単に「(現行の)助産師(免許保持者)にも切開と縫合を」なんて言っちゃって良いのでしょうか・・・。

看護師の内診は違法のままで、助産師の会陰切開・縫合は合法にしてくださいと言うのは、子供のダダにしか聞こえないのですが・・・。



ちなみに内診についてですが、潜在助産師の友達は「内診くらい看護師にもやらせろよ。現場は助産師と医師だけで回せるほど暇じゃないんだからさ」と言っていたのが印象に残っています。

Re:失礼します(01/31)

佐藤さん

>現在学生というか大学受験生です。19です。

---はじめまして。

大学受験、これからが本番ではいでしょうか。

合格を祈っております。



>個人で開業さろてる助産師さんのなかには,切開しないお産を積極的に取りられてるという方もいらっしゃいます。

>それなのに切開を助長するような気がしてなりません。

私も同じです。

さんざん『不要な医療介入だ!』というようなことで責めていたのに、『緊急時には必要だから』ということなのでしょうか、今までの姿勢からすると、いずれにしても理解が出来ないです。

Re:補足です(01/31)

わふさん

こんにちは。

今回は貴重なご意見をこのブログで紹介させてくださり、ありがとうございました。

日記にも補足として付け加えさせて頂きました。

Re:人の体を傷つけること(01/31)

suzanさん

こんにちは。



>会陰切開の傷が奥に走って、子宮口の近くまで、深さは骨盤の骨が触るほどに、なってしまうこともあるのです。

骨盤の骨が触るほど…ごく稀なことなのでしょうが、そのようになってしまった方は、それはもう手術を必要としますよね?

その場の縫合では無理ですよね?



助産院での出産で傷の痛手が酷いという話、私も聞いています。

その方のお話を伺っていると、怖いことだとおもいます。

Re:続き (01/31)

わふさん



>でも、答えをみつけるために努力はします。



私は聞いて教わるばかりですが、わふさんの努力にも学ばせて頂いています。

ありがとうございます。

Re:勉強してくれれば(01/31)

REXさん

>天漢さまのところから流れてきました。

---

ありがとうございます。



>切開せずにこだわってむちゃくちゃな傷だらけになった、とか、子宮の支持組織がビヨーンと伸びきって将来子宮脱確定、とかが減ってくれるといいなあと思ってます。

やっぱり、切開しないとこだわって酷いことになるということは"少なくない"のですね…

聞こえてこないだけで、聞こえてくると、沢山あるようで、怖いです。

私はリンズのとき、医師が切ってくれて良かったです。

やたらと切るっていう感じじゃなかったですし、ちょっと頭の大きい子でしたから、途中から詰まったようで、心音が下がってきたらしかったです。

産後、母体の回復も子供にとって大事なことですしね。



助産師の教育が今のままではダメっていうのは、切開縫合以外でも感じるのですが…素人が生意気を言いました。

Re[1]:疑問:助産師がすることなのか…(01/31)

一産科医さん

こんにちは。



>そう考えると、切開・縫合を助産師に認めて産科医の負担を軽減する、というのは、必ずしも正しくないのではないでしょうか。

こうやって医師の方たちの話を聞いていると、切開と縫合が簡単なことではない、それだけでは済まない事態もあるっていうことが伝わってくるのですが、拡大を望む多くの方は、もしかしたら悲惨な事態を知らないだけなのでしょうか、知っていても望むのでしょうか…

人によっては、あまり経験なくても助産院を開業することもあるようですし、不安が募ります。

Re:助産師のすることではないと思います。(01/31)

ふぃっしゅさん

こんにちは。



>きっとこの権限拡大を進めている人たちは、縫合さえできれば医師を呼ばなくて良いのでお産を助産師だけで完結できると思っているのでしょう。

---やっぱりそうなんですね。



>切開縫合を教えている学校があるのは驚きです。

---ということは、これはかなり稀な、もしかしたらこっそり教育なんでしょうか…



拝読後、ネットで検索し、イギリスで出産された日本人の方のブログにも、助産師が切開と縫合出来るとあり、その方も病院で出産して自然裂傷→縫合となったけど、かなり酷い傷で医師を呼んだ…というブログを見ました。

他にもイギリスの例を出されている方もいました。

でも、きっと教育も大きく違うんですよね?

責任も何もかも、訳せば『助産師』となるだけで、きっと違うんですよね?





Re:私も納得できません(01/31)

ひぃたんさん

こんにちは。



>看護師の内診は違法のままで、助産師の会陰切開・縫合は合法にしてくださいと言うのは、子供のダダにしか聞こえないのですが・・・。

---まったく同感です。

看護師の内診問題よりも怖く感じます。

助産師の方たち(特に、権限の拡大を望む方)には、是非、比較したご意見も欲しいです。

知りませんでした

そんなことが助産師の間で話題になっているとは・・・。

私の知る開業助産師会の会合とかMLとか会報では一切聞いていません。最近では産科医療補償制度のことで一番盛り上がっていたような・・・縫合に関しては初耳です。会では安全管理意識が最近とみに高まっていて、いろんなリスクファクターを排除しよう、指針を見直そう、という動きがあるのに、そんな権限拡大を望む動きは私たちの間からは出てきにくいだろうと思いますね。

縫合が必要な場合やはり任せるべきはドクターですね。助産院(自宅分娩も)の嘱託の先生が来てくれて縫ってくれる、というところもあるようです。それが無理なら搬送して縫ってもらうべきと私は思います。今話題になっているのは推測ですが、すでに切開や縫合を行っているごく一部の方のために、違法と言われないようにするために、というのことなのか?と思います。私の知る開業助産師さん(今は閉業)はやはり海外赴任経験がありドクターのいない場所でのお産をするために赴任前に縫合術を教わった、とおっしゃっていましたね。でも専ら縫合はせずミヘルリップやクレンメささっと止める程度ですんでいましたよ。私もクレンメで止める程度で何も問題は感じていません。縫合・切開の権限拡大ってどこから出てきたのでしょう。 

Re:知りませんでした(01/31)

「開業助産師さん」へ

>私の知る開業助産師会の会合とかMLとか会報では一切聞いていません。・・・会では安全管理意識が最近とみに高まっていて、いろんなリスクファクターを排除しよう、指針を見直そう、という動きがあるのに、そんな権限拡大を望む動きは私たちの間からは出てきにくいだろうと思いますね。



以前のコメントでも書きましたが、昨年か一昨年にはすでに経済諮問会議で助産師の切開・縫合解禁への動きがあることが報道されていました。ということは、すでにその前から、なんらかの動きがあったのでしょう。

なぜ経済諮問会議なのか。なぜ臨床で実際に分娩に関わっている助産師側からの要望ではないのか・・・そこをよく考える必要があるかもしれませんね。

助産院のお産を進めるというよりは院内助産院を進めることで、「縫合」さえ助産師に認めれば院内助産院は「病床」にもカウントされず、助産師による縫合も保険適応外で分娩費用内に込みにすることもできるでしょう。結局は医療費の抑制につなげるためではないでしょうか。

日々お産に没頭している助産師が気づいたときには、さらに産科病棟の縮小、産科医の減少につながっている可能性が大いにあると思います。

自分達の権限なんて小さなことにこだわらず、本当に安全なお産のために何が必要なのか考えた方がよいと思いますね。

Re[1]:知りませんでした(01/31)

ありがとうございました。大変よくわかりました。

ふぃっしゅさんへは個人メールを送りたかったので琴子ちゃんママさんにご存知ではないですかと個人的にお尋ねしたのですがご存知ないとのことで残念でした。

日々助産院と病院の往復では本当に胃の中の蛙なので勉強になります。産科医療の問題・・・現実的に考えると風車に立ち向かうドンキホーテのような気持ちになってきますね。私に出来ることは何なのか ふぃっしゅさんのおっしゃるとおり 考えてみようと思います。

なぜ会陰切開をするのか?

先日までの私のコメントは「縫合」に重点を置いたものですが、suzan先生のコメントにある「なぜ会陰切開をするのでしょうか?」「それは、もし切開をしなければ大きく裂けてしまいそうだから、です」ということをしっかり考える必要があると思います。



助産院を推奨する人たちは、「会陰切開をしない」ことを「医療介入のない自然なお産」ととらえていることが多いと思います。



では日本の助産師で、ほとんど裂傷もなくお産をしますという神業のような人はどれだけいることでしょうか?もしいるとすれば、そのように熟練するまでどれだけの年月が必要でしょうか?



ゆっくり時間をかけても裂ける時は裂けます。また技術が未熟なうちは、裂けたり、必要以上に待つことで赤ちゃんへの負担をかけることもあります。



助産院では会陰切開はしませんが、裂けることはあります。



一人目を助産院で出産した方の理由を聞いてみると、「会陰切開をしないと聞いたから」という人がけっこういます。が、おそらく「裂ける」こともあることや「裂ける」ことと「会陰切開」の違いは何か具体的に知っているわけでも考えているわけではなく、ただ「会陰切開はこわい」というイメージがあるからだと思います。

続きます。

なぜ会陰切開をするのか?つづき

普通の人たちが、お産というと「会陰切開」と思い浮かべるほどこの言葉が浸透したのは、やはり80年代前後の「自然なお産」への動きに行き着くと思います。



この「自然なお産」というあいまいな表現の中では、ある人たちには会陰切開は「産科医(男性)による医療(暴力的な)介入」であったり、「医療という工場のような場所で、画一的にお産を終わらせるもの」として受け止め、「昔の助産婦さんたち」への賛美・回帰につながったのだと思います。

それが雑誌やマスコミなどで、一般の人たちへのイメージとして大きな影響を与えているのでしょう。



胎児心音が落ちて苦しそうな時は、切開して早く分娩を終わらせます。裂けそうな時は、切開したほうが傷もきれいなことが多いです。

会陰保護をしてもしなくても、裂けないような人もいます。保護をしても、待っても裂ける時は裂けます。切開よりは大きくひどく裂けることもあります。

助産師により経験量も違います。裂傷を少なくできるようになるまで、誰でも年月がかかります。

裂けても、切開でも、痛いときは痛いです。どちらでもあまり痛く感じない時もあります。

痛い時には、産後の生活に支障のないように痛み止めを出してもらえます。



「会陰切開」を否定的にとらえる意見ばかりが世の中に広がってしまいましたが、産科医が立会い切開したことで一時的な痛みには代えられないほど、母子の安全とQOLが守られた人のほうが多いのではないかと思います。そういう人たちの声は、伝わらないものです。

Re:なぜ会陰切開をするのか?(01/31)

ふぃっしゅさん



>では日本の助産師で、ほとんど裂傷もなくお産をしますという神業のような人はどれだけいることでしょうか?もしいるとすれば、そのように熟練するまでどれだけの年月が必要でしょうか?

---子育て中の人が集まる場で、助産院で出産した方が助産師自慢をしていました。

「私の助産師さんは、会陰が切れた人は一人もいないって言っていた」

と。

そこには丁度、助産師の資格を持つ方も居て、その方もその助産師を知っていて、

「○○助産師さんがそう言っていたの? だとしたらそれはちょっとおかしい。切開しなくても自然に切れちゃうこともあるんだから」

と情報を修正してくれました。

その助産師は高齢でしたので、扱っている数も相当なはずです。

本当に一人もいなかったのか…どうしてわざわざこういうことを言うのか…

私もこの助産師を知っていたので、残念でした。

Re:なぜ会陰切開をするのか?つづき(01/31)

ふぃっしゅさん



>それが雑誌やマスコミなどで、一般の人たちへのイメージとして大きな影響を与えているのでしょう。

---全く同感です。

私もあの頃はそうおもっていましたし、マスコミからの美化された情報にうっとりしていました。



>そういう人たちの声は、伝わらないものです。

本当ですね。

医師の方たちも、さんざん叩かれても嘱託医という制度が残っていたり、我慢強いとおもいます。

『助産院からの搬送例』のような情報をもっと出してくれても良いとおもうのですが(改善のために必要だとおもいます)、毎日の忙しさのせいか、なかなかそのような情報に辿り着けないです。

Re[1]:なぜ会陰切開をするのか?つづき(01/31)

琴子ちゃんのお母さんへ



コメントありがとうございました。

きっと70年代~80年代初めぐらいまで、ばりばりにお産をとっていた助産婦さんたちでしたら、相当分娩介助経験があると思います。また、現在のように胎児心拍をモニターしていないので、会陰保護に時間をかけて、もし新生児仮死などの状態で生まれてきても(最悪、死産でも)、その子の生命力だった・・・で済んでいた可能性もあります。

現在の助産師には、そんなことは許されません。



お母さん達の産後の体の楽さを考えると、傷がないことは良いことです。でも現実に、切開が必要な場合も多いし、また助産師も皆新人から達人になるまで時間がかかるのですから、「切れなかったら運がよかった」ぐらいに思って許していただけたらと思いますね。

最近は、水中分娩やフリースタイルをすすめる人たちは会陰保護は重視しないようですので、産婦さんたちの受け止め方も変化してくるでしょうか。



裂傷はその深さで1~4度までに分類されます。2度以上であれば助産院でも医師に縫合を依頼していることと思いますが、実際に全国の助産院での裂傷と縫合の状況などを知りたいですね。

助産師教育

私は、21年前に助産師教育を受けました。その頃にも会陰切開の実習はありましたよ。緊急時には、母子の安全を守るためには、緊急回避的に助産師も会陰切開程度の技量を身に着けておくことは必要だ、ということですよ。

Re:助産師教育(01/31)

けめたんさん

>私は、21年前に助産師教育を受けました。その頃にも会陰切開の実習はありましたよ。



わたくしは、平成元年に医師になり、医師になってすぐに助産師学校の講義を担当しました。

助産師学生の実習も立会いました。

ですが、教科書には会陰切開を教えるような項目はなく、実習でも会陰切開はさせていませんでした。



けめたんさんが嘘をついている、といいたいのではありません。

地域により教育内容には差があると考えます。

20年前でも21年前でも、助産師になる人間が全員会陰切開を教えられたとは限らない、ということです。



緊急避難として(医師が間に合わないなど)助産師が会陰切開を行う、のはありえると思います。

そのために、助産師になったあとで医師が見守る中で簡単な会陰切開をさせてもらう、などは必要でしょう。

ただ、日常的に助産師が会陰切開を行うことは、今(平成20年度)の教育では不可能と考えます。

傷が深くなってしまったときに処置できるような、深部骨盤の解剖の知識や腰椎麻酔ができる資格がないからです。



AEDが設置してある場所ではときどきAED使用訓練が行われるかも知れないけれど、全員が常に正しく使える状態にはならない、ですよね。

それと同じようなことだと思います。

床屋の娘です

初めまして、床屋の娘です。



髪を教師に切られて、傷害として起訴とか

色々トラブルになるのも耳にします。

美容師・理容師の免許は国家試験ですが

もちろん医師も国家試験、

それぞれ「人の身体に傷をつけかねない」お仕事です。

でも…人の身体に刃物を振るう権限を、

今までそれを持たなかった職業に与えるのは

「それ、傷が大きかったら対処しきれるの?」

と思います。

たとえば、首の血管をよくしらない人が

剃刀でお客さんのヒゲを剃って、

血管を切ってしまったとします。

…どこの血管を切ったのかわからなければ、

応急処置もできません。

傷が残らないようにする方法も、

新しく知識として吸収させなくてはなりません。

あまりにもリスクが高いと思います。
プロフィール

琴子の母

Author:琴子の母
助産院や自宅出産についての情報があまりにも偏っています。
助産師会の方から『産む側も勉強を』と言われました。
偏ったままの情報での勉強は、あらたな誤解を生み、悲しいお産を増やす可能性が高いとおもっています。
助産院や自宅出産が抱える問題、リスクを知って貰い、その上で分娩方法や場所の選択をしていくことを願っています。

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