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2005-09-19

それは無理。

もう5年になるかな、自宅でヨガを教えている先生に出会い、よく通っていた。
1回2時間1000円で、参加は自由。
先生のヨガはパワフルなものでもやたらと柔らかいものでもなく、それぞれの身体の状態に合わせたものなので、何もかもを気に入って、私は長年支持している。
琴子を出産した直後、身体を休ませてもらえず、すぐに車で1時間強の距離を帰ったため、産後は腰が痛み、ヨガで整えていた歪みとかも悪化してしまった。
リンズを産み、その痛みは増すばかりで、すぐにでも先生のところへ行きたかったのだが、ヨガに子供を連れて行くわけにも行かないし、個人でとなると、割高になるので、継続が難しくなる。
それらの事情から私自身のためもあって、先生にお願いし、子供連れの女性を中心としたヨガ教室を企画した。
と、ここまでは私の心の一部。
ヨガを習いたいのは本当で、嘘やごまかしは一切無い。

今日、場所を借りるために、ある女性に会いに出掛けた。
人を集める理由というようなことを話しているうちに、もう一つの心の一部を話した。
きっかけは、私が二度出産したことがあると言ったので、もう一人は幼稚園かと聞かれたからなのだが、
「子供を亡くしたんです」
と答えた。
当然、彼女はびっくりし、しばらくは言葉を失っていた。
「助産院での事故で亡くしたんです。だから、女性が集まると、私は出産の持つ危険な話をしたいというのもあります」
と言ったのだけど、最初はその方にも出産経験があるからか、
「お産は色々よね」
と言ってくれていた。
私も特別力をいれて話したつもりはないのだけど、
「今でも思い出すと辛いし、栃木では同じような経験をした方に未だに出会えていないから、逆に言えば、私のような経験をして、誰にも会えず、今でも辛い思いをしている人がいるとしたら、一緒に会って話をしたい」
と言ったら、その辺りから
「今はこの子(リンズ)のためだけ、100%、この子のために生きなきゃ! この子が手を離れていったら、そこからまた亡くなった子のために」
と言われた。
それは無理ですよ、無理。
子供をそう簡単に割り切って、ましてや片方は死んでしまっていて、それをしばらくは置いておいて、また後でなんて、それは無理。
私は黙っていたのだけど、結構何度か同じようなことを言われたから、彼女が本気で言っているのだとわかるほどに、理解しあえない壁の高さを知るばかりだった。

子供を亡くしたと聞くと、大体の人は辛い気持ちを察しようとしてくれる。
でも、あるとき突然、「忘れなさい」と言う。
今日はそれがやけに早く言われただけで、いつものパターンでもある。
私も琴子を亡くすまでは、悲しいテレビや話を見聞きすると、その場では悲しくおもったりもらい泣きしたりしていたが、当事者の人のその後なんてことまでは想像できずにいた。
世間から段々と取り残されていく、それもひたすらに悲しくて、深い深い穴の底にでもいるような気持ちで、上から声を掛けてくれる人がいても、その人は決して降りてきてまで一緒にいてくれることはない。
覗き込んでいた穴から顔をあげれば、その人には楽しいことも待っているし、すぐに笑うことも出来る。
それは当たり前のことで、何も一緒に底にいてくださいとは言わないし、笑わないでくださいっておもっているわけではない。
ただ、子供がいない、生まれてくると期待していた日々に何もないという現実を受け入れることさえも出来ない。
今はまだましなんだろう、ネットという文明のおかげで、私は同じように子供を亡くした友人達と出会うことが出来た。
そういう出会いがある度に、その方とお子さんの話を聞いて号泣し、そして理解しあえる関係から救われて生きてきた。

ヨガ教室を実践する場は他にみつけられた。
今日拝見した場所も、お会いした彼女も素敵な人だから、いずれはそこでもやりたいなと考えている。
ただ、子供のことと助産院の問題を置き去りにすることは無理。

一生、一緒に哀しんでくれなんて言いません。
一時だけでも一緒にいてくれたら、それはとても嬉しいし、忘れずに感謝しています。
ただ、「忘れなさい」って言われると、それだけでも悲しい気持ちになるんです。
私が琴子を忘れるなんて、できっこないんです。



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プロフィール

琴子の母

Author:琴子の母
助産院や自宅出産についての情報があまりにも偏っています。
助産師会の方から『産む側も勉強を』と言われました。
偏ったままの情報での勉強は、あらたな誤解を生み、悲しいお産を増やす可能性が高いとおもっています。
助産院や自宅出産が抱える問題、リスクを知って貰い、その上で分娩方法や場所の選択をしていくことを願っています。

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