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2010-06-26

胎盤-衛生上の問題を問う

以前に私のぼやきにお付き合いくださったふぃっしゅさんのご意見より。
私はただのぼやきなのに、ふぃっしゅさんのぼやきは奥が深い…
ふぃっしゅさん、有難うございます。

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一番の問題は、衛生上の問題です。
胎盤はさまざまな病原体から胎児を守る役目を持っているので、胎盤の組織にはそのような病原体がとどまっている可能性があります
膣からの上行感染や血液中からの細菌、ウィルス、寄生虫などがいるわけです。
現在日本では防疫が徹底されているので撲滅されたとされている住血吸虫や、マラリアなどは世界中の貧困地域では胎盤内に感染して多くの母児の命を奪っています
日本でも外来生物が入ってきたり、辺境地域への渡航経験などがある人が増えて、このような特殊だった感染源が復活する可能性もあります。
妊娠中に検査している感染症はごくごく一部ですし、正常経過でも分娩進行中に細菌感染を起こしていることは多いと思います。

そのような胎盤は食べさせるのに適したものでしょうか?

卵のサルモネラ感染、BSE、レバ刺しの食中毒とか、食品衛生管理が徹底している日本でも、食品からの感染がしょっちゅう話題になるというのに、この胎盤の衛生状態には気にならないというのはどういうことなのかと、食べることを勧める助産師の衛生観念に驚きですね。

食肉を扱う人は専門知識と資格が必要で、管理も厳しくされているのに、
胎盤を食べさせるのには衛生面でいい加減であってよいはずがありません

水で良く洗えば良いというものではなく、生で食べさせた場合に起こり得る感染、火を通しても起こり得る感染、冷凍保存で起こり得る感染など熟知した上でなければ、人に肉を食べさせる資格はないと思います。


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強調したりしているのは私、琴子の母です。

胎盤を食べたいとお考えの方に、また、実際に食べるように人に薦めている方に、協力している方(見逃す含め)に、是非一緒にお考え頂きたいです。
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2010-06-26

ご意見から考える

レスをこの場で…
いつも皆さん、有難うございます。

うさぎ林檎さんのご意見より

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何も知らなければトンデモ本として大爆笑するトコロですが、この人達が本気でこんな事を妊婦さん達に謂っている事を知っていると笑えないです、ホント笑えない。

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私も一応、努力はしています、読み終えるぞ! と。
でもなんていうのか…気が進まないというのと手が進まないというのがあの本の内容を語るということで、問題におもう発言集かとおもうくらいに、お産を軽視していたり、医療を批判することばかりが並んでいますね。
そして何よりも問題なのが、開業助産師が実際に深く関わっている書籍だってことです。
“そう言っている助産師がいる”ではなく、当の助産師が講演会に一緒に出て語り合っているということ。
・・・頑張って読破します。

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で、まず「胎盤を昔は食べてた」を少し調べてみました。

胞衣について(琉球大学)

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次に「動物は食べる」ですが、被捕食動物が出産時の血の臭いから捕食動物に狙われないために食べる、と栄養補給のために食べるの両説がありますね。これについて興味深い資料を見つけました。
ニホンザルおよびチンパンジーの出産時行動(京都大学霊長類研究所)

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最後に、これは豚の例ですが
母豚の胎盤摂取が血漿および乳中ミネラル含量と子豚の成長に及ぼす影響(日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌)

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うさぎ林檎さん、いつも情報をご提示くださり、有難うございます。
プリントアウトして、こちらも勉強します。
こちらの方が読み終わるのが早いかもしれません…
うさぎ林檎さん、その後読まれていかがだったでしょうか、私より確実にお早いので…是非是非、またお聞かせください!
&日本産育習俗資料集成はもうお手元に?!
こちらも是非是非!!(図々しくってすみません;;)


ふぃっしゅさんもいつも有難うございます。
私も本当におもいます、ごくごく一部の助産師と妊婦さんが馬鹿らしいことをやって、本当に小さな世界では自己満足に陥っている図にしかみえなくて、多くの人はそんな馬鹿らしいことに価値観や必要性を見出さないし、関心もないので話題にも批判の対象にもならない。、というところだと思います。
でも、その被害に遭うのが母体だけならまだしも、なんの罪もない胎児<新生児であって同じ人間>なのです。
だからやっぱり、私はこれらの問題をこれ以上軽く扱われないようにしたいです。
だって、なんの罪もない我が娘が死んでしまっているのですから…

美容師さんのように、たった一つの体験談が、どんどんと一人歩きをし始めて、あっという間に
“自然出産こそがお産なんですって!”
と広まります。
ふぃっしゅさんに話す前までにも、女性を見たら話すっていう感じだったのではなかろうかと、痛い想像をしてしまいます。
ふぃっしゅさんの話を聞くまで、自分達が習ってきたことと重ねることすらなく良いことと信じきってしまうのは何故か…やはり、その行為を支持しているのもまた、十分に医療について学んでいる助産師であるからでしょうね。
ブログ別記事として、後に胎盤を食べることから生じるかもしれない感染症の問題に、ご意見をまたお借りします。
そして、
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それぞれの食事療法が良いと主張されている助産師の皆さん、胎盤を食べることはいかがですか?マクロビとかベジタリアンなら、当然胎盤食は認められ
ないでしょう?


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ズバリその通り!とおもいました。
肉食になりますよね。
でもまぁ、きっとここら辺も妙な言い分でスルーされるのだろうと…

また、
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やりたいからやるのは自由でしょ、というのは少なくとも助産師という専門職がやってよいことではないはずです。

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もその通りです。
私たち産む側がなんの根拠も得られずに、でも聞いた話で面白そうだからやってみたいと言ってしまう愚かさは、決して褒められることではないけど、どうしても大小様々に生じてしまいます。
これを例えば家を建てることに置き換えたらどうでしょうか。
耐震や町の構造、環境等からしても、どうしても制約を守らないといけない。
それは窮屈なようだけど、実はそれによって自分も守られている。
設計士や建築の技術者が施主に『昔はこういう家だったんだから、私の家は昔と同じに建てて』と言われて“はい”とは言えないですよね、法律に従って、その上での工夫がある。
時に、専門職としての責務よりも、施主等の我儘を優先してしまう方が出たときに、その方達は違法行為をしたとして逮捕されたりする。
どんなに『昔は良かった』『昔はこうだった』とおもっても頼まれても、施主が試しに頼んでみるくらいはあっても、専門家としてやってはいけないと言わないと、言えないといけないことがある。
臍の緒のことにしても、とにかく扱いが緩い。
助産師の方が“安全です”と言いながら開くその扉の向こうでは、安全性を最優先しているとはおもえない発言や行動があるんです、全部の助産院とは言いませんが、残念なことに、そういう問題の助産院は少なくないんです。
サイトで宣伝文句を読んでいても、医療を批判している内容が多い。

ふぃっしゅさんもまた是非、一緒にぼやいてください。
私もまたぼやきますから…

ひぃたんさん、お久しぶりです。
『日本産育習俗資料集成』、私も近く図書館へ…とおもっています。

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ただ、これは「歴代天皇のカルテ」という本で得た情報ですが、大正天皇の後産はきっちりと埋葬されたそうです。
ちょっと変わった事をする方達は、昔を「昔の人はそうだった。」と、一くくりにしたがる傾向があるように見受けられますが、昔だって、地方や階級によって物事の扱いが変わってくるあたり、考えていないのでしょうね。


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実は後にきちんと調べてからとおもっていますが、古代天皇は皇子出生の際、排出され胎盤を「胞衣(えな)」とし血忌みの穢れであるとする一方、出生=生命力の権化ととらえ壷に封じて人に踏まれないところに地中に埋めていたのではないか、調べてみてと、丁度ご意見を頂いていたところなのです。
また、うさぎ林檎さんの教えてくださった情報の中にも何かありそうなので、これから私もじっくりと調べてみようとおもいます。
「歴代天皇カルテ」は面白そうなので、これも取り寄せます。

仙骨へも有難うございます。

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自分の経験が全てとは思いませんが、骨盤や仙骨を慎重に考える鍼灸師が居る一方、陣痛誘発に妙なことする助産師が居るのにはちょっと驚きを禁じ得ません。

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仙骨ショックと言うのは、画像をみて与えた側がすぐに走り去っている状況から、結構な衝撃があるように見えます。
助産師会に聞かなくちゃ…
本当に危険なことだという自覚がないのでしょうか、私にはそれがもう不思議でならないんです。
奥の手として、なんだか怖いことばかりしているようにしか想像出来ないです。


miuさん、はじめまして。
有難うございます。

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第二子を産んだとき総合病院でしたが、興味本位で胎盤を食べる話を
聞いてみたところ、医療廃棄物として処理しなければいけないように
法律で定められているというお返事をいただきました。
食べられる病院があるというのは驚きです。


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病院でも食べさせてくれるっていうのは、どこでっていうことが書かれていないというか、噂話のレベルなのかなとおもっています。
でも、それが悪用されているのかもというか、『助産師も良いと言っている上に、病院によっては食べさせてもくれるものならば、食べることになんの問題もない』という間違った解釈になっているような気がしています。
でもわからないですよね、助産院の嘱託医をしている方の中には、病院というか、医療批判をしているような方もいますし…これもただの推測に過ぎないので、やっぱり『病院でも食べさせてくれるところがある』は危険な噂なのかもしれません。


今回も皆さんのご意見から多くを学ばせていただきました。
有難うございます。

2010-06-05

これから助産院や自宅出産を選ぶ方へ『ビタミンKの新ガイドライン』

当ブログ『ホメオパシー、レメディの問題>K2シロップの件』(2009年9月29日)でもありました通り、助産院や自宅出産を扱う助産師の中には、ホメオパシーを妊産婦に薦め、新生児にビタミンK2シロップを与えない(中には与えたという嘘を母子手帳に記載してまで)方が少なくないようです。
先日、いつもご意見くださる勤務助産師のふぃっしゅさんから、そのビタミンK2シロップのガイドラインが新しくなったというご報告がありました。
これから助産院や自宅出産を選択される方は、助産師の思想や説明より何より、親として子の無事のためにもビタミンK2シロップをきちんと飲ませるように意見してくださればと願います。
もしも用意をしていないような場合は、嘱託医に相談するなり、他を探すなりした方が良いと思います。
小さい豆粒はビタミンK2シロップじゃないですよ、それはホメオパシーのレメディです、砂糖の塊です。


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このエントリーの内容とはずれますが、近々、ビタミンK投与法について新ガイドラインに移行する準備がされているようです。

その中に、
「助産師の介助のもと、助産院もしくは自宅で娩出された新生児についても、本ガイドラインに準じたビタミンK2シロップの予防投与が遵守されなければならない」
という文章が追加されたようです。
「遵守されなければならない」と、かなり厳しい表現になっていますね。

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ふぃっしゅさん、いつも有難うございます。
遵守してくれることを願うばかりです。
遵守しているかどうかを監督できないか、多分無理だろうから、産む側が知って、子供への責任を持って親としての意見をしっかりと述べられるようにするべきだとおもうのですが、洗脳から解かれることの難しさもありますね…
でも、やっぱり産む側が知ることが一番大事なこと、今すぐ出来ることのようにおもいますので、こういうことをどこででも知られるようにもしたいですね。

2010-05-18

妊婦の登山や運動-ふぃっしゅさんのご意見から考える その1

今日は(も?)ふぃっしゅさんからのご意見をそのままです。
登山や運動について考えている妊婦さんにそのままお届けしたいので。
ふぃっしゅさん、いつもありがとうございます。

当ブログ『妊婦にとって、どこまでを"適度な運動"とするのか』(2010-04-27)
にお寄せくださったコメント、2通です。
※2回分の記事に分けます、是非、両方をお読みになってください


1通目
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日本臨床スポーツ医学会学術委員会編の「妊婦スポーツの安全管理」という本が手に入りましたので、その中から少しまとめて紹介しますね。

妊婦スポーツの安全管理基準に関する提言の中に、「妊娠前から行っているスポーツについては基本的には中止する必要はないが、運動強度は制限する必要がある」として具体的に種目ごとの制限内容が提示されています。
妊娠してから始めるスポーツとしてよく行われている水泳、ウォーキング、エアロビクス、ヨガに関しても、それぞれ欠点・注意点が明示され、特に運動習慣のない人が妊娠を機会に始める場合の注意点も書かれています。

そして以前のコメントにも書いたように、避けるべき運動として、競技性の高いもの、腹部に圧迫が加わるもの、瞬ぱつせいのもの、転倒の危険があるもの、相手と接触したりするものは避ける、とあります。
山登りや、バランスボールは、やはり避けるべきものの分類ではないでしょうか。


さらに運動を行う際の環境や、体調管理など細かなアメリカのガイドラインが紹介され、スポーツ施設で行う場合だけでなく自分の判断で自宅で行う場合にも産科医のメディカルチェックを受けることを勧めています

妊婦スポーツを行った場合についての母体、胎児へのそれぞれの影響はまだ明確にはなっていない段階であるとのことです。
胎児へのストレスは一般的には胎児心拍数から判断しますが、運動中の母体にモニターを装着しても正確な計測ができないために、「胎児への影響はわかっていない」段階です。
ただし、運動によって子宮収縮が増加することは明らかなので、運動強度によっては子宮収縮が子宮血流量を減少させ、胎児ストレスを表す徐脈がでている可能性もあること、また運動によって母体体温が上昇すると胎児体温も上昇し酸素消費量が増えることで低酸素状態に一時的になる可能性などがかかれていました。

また妊娠期間中いつまでスポーツが可能かという点では、「妊娠経過が順調であれば特に制限しない」「妊娠末期になると子宮収縮が起きやすくなるため早産に注意する必要がある」「分娩予定日を過ぎた場合には、正常妊娠でも胎盤の老化が起こり胎盤機能不全になることがあるため注意が必要」とのこと。

妊婦スポーツは「安産」(分娩時間の短縮)を期待して行われることが多いと思いますが、今のところ、分娩時間短縮に効果があるという結果は得られていないようです

妊娠中のスポーツは適切に行うことで母体の心身への良い効果もありますが、母体の運動は過度になれば「胎児へのストレス」ともなり、「過度」とはどの程度かなどの研究もまだまだ少なく、明らかになっていないのが現状のようです。


ここからは、私個人の考えです。
マタニティビクス、マタニティスイム、マタニティヨガに関しては日本に定着して20年近くたっているので、実績のある施設などであれば問題ないと思います。
バランスボールのように最近話題になり始めたものは、一般の人が実施する際の安全面でのノウハウはあっても、妊婦・胎児に関しての安全性の研究はほとんどないと考えて、取り入れるのには慎重にされた方がよいと思います。
特にインストラクターは民間資格ですから、妊娠に関する十分な知識を習得しているわけではありません
かすてらさんのような状況になった方の報告をきちんと製造元やインストラクター仲間にフィードバックして、安全管理に役立てる仕組みがあるかどうかということも大事だと思います。それがなければ、ただの商売だと思った方がよいでしょう。

もうひとつは「○○に効く」という点を、安易に信じないことが大切だと思います。
かすてらさんのバランスボールのお話を読んで驚いた内容に、「子宮のマッサージ」という表現です。通常の産科関係者であれば、「子宮のマッサージ」と言われたら、????です。何を意味しているのか全く不明です。

でも売る側は、一般の人になんとなく効いた気分にさせるネーミングなどを本当に巧みに作り出すのですね。
こうした効果に関する表現で自分が分からない場合、主治医か助産師に確認してみることが大事だと思います。
商売か本当に母子の健康に良いことかを、見極める目が必要ですね

ただし、助産師も検証されていない効果について「効く」と表現する人がいるようなので、この点は十分に注意が必要だと思います。
助産師の場合、商売であってはいけません。母子の健康に良いものであれば勧める、無意味であったり、害がある場合にはその正しい情報を伝えることが仕事です。
医療関係で「効く」という場合には、多くの調査研究を経て効果が実証されていること、またリスクに関しても研究されていることが必要です。

その視点で、もう一度臨月の登山について考えてみました。
登山によって子宮頸部が柔らかくなり分娩になる可能性があるからと勧めているようです。
では、山道をどれくらい歩いたら、子宮頸部がどの程度柔らかくなるのでしょうか?
その効果は、山道を歩いてからどのくらいで出現するのでしょうか?
1回の山登りでの効果はどれくらいの確率で起きるのでしょうか?
・・・・
ネットで見ていたら、高尾山の登山を勧めているところで、当日夜に陣発した人がいると書かれていました。
これが、登山の効果であるとすれば、「1回の効果で陣発する可能性がある」のは相当な刺激であるということもできます。
たまたま帰宅してからでしたが、効果がどれくらいからでるか検証されていいないのであれば、登山中にも陣発する可能性があるということです。
登山中には陣発するほどの即効性はないというのであれば、登山と分娩誘発と関係づけて効果をうたうのは過大な表現といえます。
実際には効果もないのにイベント的に登山させるのであれば、効果をうたうべきではないと思います。
登山と陣痛発来の関係が明らかになっていない段階で、途中で陣痛が来る可能性があることをさせることは危険であると思います。
また上記の本にもあるように分娩予定日あたりから胎盤機能も落ちてきます。そこに山登りのような身体への負荷の大きい運動が胎児にどのような影響を与えるか、ほとんど調査も研究もないと言えるでしょう。それを一助産師の判断で勧めるのは、無責任であると思います。
効果を仮説として言うのであれば、それを実証する責任があります。

この高尾山の件も、2008年のAERAに「高尾山に登って安産しようー臨月妊婦の産気誘発ハイキング」という記事で紹介されたようですね。
話題先行で、安全性が確立されていないものを、出版物が後押ししてしまったのではないでしょうか?
有名になり、引くに引けなくなってしまったのでしょうか。

でも、こうした本当に母子に安全か、有益かということの情報を整理して伝えることが助産師の本来の仕事のはずです。
同業者を批判するのは心が痛みますが、自分たちのしていることが「商売」になっていまっていないか考え直す必要があると思います

---
註:強調したりしているのは私です

やっぱり、登山やバランスボールは独自の判断で行うのは危険ですね。
残念ですが、助産師の許可というのも、無責任におもえまます。
まず、助産院や自宅出産でお産をしようとおもっても、『妊娠経過中に異常があったときには病院で産むんです』『急変があったら搬送します』という説明をしているということは、"ここで完結出来ない場合がある"ということを自覚しているわけですから、責任持った判断・診断は嘱託医がするということでしょう。
『嘱託医がいる(=嘱託医に認められている)のだから、それ相当の知識や責任がある』というのは、誤った認識とおもっています。
登山とバランスボールだけではなく、散歩にしてもどのくらい歩いたら良いのか(様々な意見もあるし)、担当医(嘱託医)に聞くのは大切なことだとおもいます。
そもそも、安全を最優先しているという助産師ならば、最初から嘱託医に聞かせているでしょう。

『自分たちのしていることが「商売」になっていまっていないか考え直す必要があると思います』
もうこれに尽きています、私は。
結局、目新しいことが必要となるわけでしょう。
だって、登山なんて必要ですか?
そんなにそんなに必要ですか?
させる意味がわからない。
いくら自分達が同行しているって言ってもね、救急車ってそんなに簡単に現場に来ます? 来れます??
でもって、救急車が来れば、皆助かっています?
今までがたまたま無事だったからって、これからも皆、必ず無事だっておもっているのかな? だとしたら、余計に危険。
まぁ、これ以上は言う必要もないですよね…

多分、妊娠中の健康管理を安産を入り口としても、徹底してやっているという気持ちが物足りなさを産んでしまっているのではないかとおもうんです。
「凄いね!」って言われたって言われなくたって生きているだけで十分なのに、「登山までしたなんて凄いね!」って言われたいのではないかとおもえてならない。
安産だけが目的ではなくなっているとおもえてならないのです。
"武勇伝作り"-これを助産師が後押ししているようにおもえてならないのです。


妊婦の登山や運動-ふぃっしゅさんのご意見から考える その2』に続きます。

2010-04-27

妊婦にとって、どこまでを"適度な運動"とするのか

先日の日曜朝に、高尾山の公式サイトに質問というか疑問というかなんというか、問い合わせをしました。
回答はまだ頂いていませんが、いずれ頂けると期待しています。

その高尾山への妊婦の登山について書きました4月3日の当ブログ
『妊婦さんのスポーツ』にコメントくださったかすてらさんからのバランスボールのお話を基に、今回もまた妊娠中に薦められる適度な運動というものを考えたいとおもいましたので、またもや今回も皆さんからのコメントから考えさせて頂きました、皆さん、有難うございます。

かすてらさん、はじめまして。
当ブログを以前からご覧くださっていたとの事、有難うございます。
今回、かすてらさんがご経験されたことを扱わせていただく上で、もしかしたら心に残る傷を更に深めてしまうことになってしまうかもしれないと申し訳なくおもうこともあるのですが、どうも最近、妊婦をターゲットにした商売が多くなってきていて、今回、かすてらさんからのご意見を読んでから今日までのしばらくの間、頭の中を"商売"という言葉が何度も浮かぶばかりなんです。
お話を知ってから《バランスボール》《妊婦》等で検索してみました。
そうしたら、バランスボールでの運動を指導している助産院にも辿り着きました、すぐに。
どのくらいのことをやっているのか、その全体は全く分からないのですが、大きなバランスボールに座っている姿が扱われています。
多分、『身体に負担のない程度』とか、『医師に了解を得て』とか、そういう言葉は散々言われているのだとおもいますが、その言葉を軽く使うのなら、あまり意味は無いとおもっています。

後、妊娠を望む方に向けたバランスボールを使っての骨盤矯正も多くあるのですね。
バランスボールは私も知っています、のった事もありますが、狭い我が家には大き過ぎて家にはありません;;
その程度の知識と関わりだったからか、妊婦さんがのるなんてことは想像もしていませんでした。
本まで出ているとなると、以前にも当ブログで無介助分娩を促す本が出版されている事実がある以上、その行為に全く問題を感じなくなる私たちの問題というか、次元があるということに触れた記憶が甦ります。
本が出ているということは、出版社がそれを認めているってことは、企業が認めているのだからしっかりとした、正しい情報なのだろうというような、そういうことになっちゃうんじゃないでしょうか、私たちって。
決してかすてらさんをそうだと言っているのではなく、私の体験等から考えて。
だから最近おもうんですけど、"本を出しました!"って厄介なご報告って。
なんだか凄いことのようにご本人までもがおもっているんでしょうけど、お金を得るための道具と手段なんですよね。


山口(産婦人科)さんのご意見
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プロと言うほどではないかもしれませんが、エアロビクスのインストラクターさんのお産で意外に苦労しました。

筋肉がつきすぎて、産道が狭くなっている感じなんですね。昔の農家の人が楽なお産だったというのは、楽じゃなかった人は多くの場合母か子が命を落としているんではないかとそのとき思いました。筋骨隆々も考え物です。

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と聞くと、"適度な運動"のつもりが、"鍛える"ことになってしまって…っていうことも考えないといけませんよね。

続くふぃっしゅさんのご意見
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私も筋肉質のスポーツウーマンの方は「硬いな」と感じることがたびたびあります。根性で乗り切っている感じですね。あと、胸部の筋肉がとても発達した方が、産後尋常でない張り方をした経験があります。関連性についてずっと気になっていました。
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妊娠前から鍛えている方の問題と急に鍛えた方の問題も別なのだろうけど、"適度な運動"というのにも個体差が当然あるわけですよね。
妊娠中に鍛えただけでどのくらいの変化になるのかは私に分かりませんが、今まで何もしていなかった人が、急に薪割りをするっていうのも凄いハードなことでしょう。
1本やるだけならどうってことないことかもしれないけど、まさか"適度な運動"をしなくちゃとおもっている方が薪割り1本で終えるわけないでしょうし。
自分では"これは適度な運動"とおもっていても、その行為が結果的には"過度な運動"となる場合がある。
それは妊娠しているしていないに限らず、常に私たちにある問題なんですけど、妊娠中ということは、その結果、お腹の中の赤ちゃんに負担が強いられるということ。
それは時には、赤ちゃんの命をも奪うということ。
ここを最初によく知っておかないといけないのに、バランスボールで検索して知った助産院のサイト(バランスボールの教室:勿論、有料)でも、全くそんなことには触れていません。
まぁ、その運動の有資格者のような方がインストラクターとして協力しているようですから、計画性をもった指導をしているとおもいますが、何のためにそれをするのか、させるのか…

もう一つ、ふぃっしゅさんです
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マタニティスイミングについては、ほとんどの施設が参加する際に医師の診断書を出してもらっているでしょうし、助産師が補助役で入っているのではないかと思います。そのような指導員がいる施設であれば、問題はないのではないかと思います。

アメリカのガイドラインでも、普段からしているスポーツであれば続けてもかまわないとしています。
日本の場合、「妊婦になってから、マタニティ○○をしよう」という順序であることが多いと思います。あるいは「○○すれば、××に効果があるのでは」と、即効性を期待するような雰囲気があるように思います

妊娠中にスポーツの楽しさや健康への意識が高まれば良いし、体を動かすのが好きな人は続けていくことも良いと思います。
今まであまりスポーツとは無関係だった人は、あえて始めなくても大丈夫・・・というところでしょう。

スポーツに関する文化の違いもあるでしょうから、たとえばヨーロッパの国では自転車に乗り続けている臨月の妊婦さんもいると、現地にいた方から聞いたことがあります。
では、日本で自転車は・・・と聞かれたら、やはり車道が整備されていないし、自転車のマナーやルールも徹底されていないので妊婦さんには大変危険だと思うと答えています。

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妊婦の高尾山登山にしてもなんにしても、妊娠したからする!っていうのって、やっぱりその意識やきっかけは問題の入り口にあるとおもうんです。
今のところは誰もそれで死んでいないっていうのは、"だからこれからも誰も死なない"という過信に繋がっているってこと(4/30;この一文、誤りありましたので修正しました)。
適度な運動という表現はあまりにも曖昧で、誰かがそれを"適度な運動だよ"と言ってしまうと、なんだかそうおもえてしまうけど、やっている内に慣れも生じてどんどんと過度な運動になっていたということもあるだろうし。

いつもながらに上手くまとめられないんですけど、"適度な運動"という言葉が厄介なのか、登山もバランスボールも、それ自体には問題はないのに、どうしてそれが妊婦というのを対象としてくるのかが不思議でなりません。
あと、妊婦っていう言葉はお腹の中に子供がいるわけですよね?
こういう問題を考えていると、"妊婦"というブランドを身に纏った女性しか想像出来ないんですけど…

プロフィール

Author:琴子の母
助産院や自宅出産についての情報があまりにも偏っています。
助産師会の方から『産む側も勉強を』と言われました。
偏ったままの情報での勉強は、あらたな誤解を生み、悲しいお産を増やす可能性が高いとおもっています。
助産院や自宅出産が抱える問題、リスクを知って貰い、その上で分娩方法や場所の選択をしていくことを願っています。

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